小児矯正
「このくらいなら様子を見ていて大丈夫かな…」
「でも、もし将来もっとガタガタになったらどうしよう…」
お子さんの歯並びを見ながら、こんなふうに迷われている親御さんはとても多いです。
当院には、「今、相談すべきなのか」「どこまでが“様子見”でいいのか」を知りたいという方がたくさんいらっしゃいます。
ここでは、むらつ歯科クリニックでよくご相談いただくお悩みと、小児矯正で改善が期待できるケースを、わかりやすくお伝えします。
はっきりと“ガタガタ”と言える状態でなくても、 「なんとなく整っていない気がする」「写真を撮ったときの歯並びが気になる」 というきっかけで受診される方も多いです。 むらつ歯科クリニックでは、 「矯正した方がいいのか知りたい」「今すぐではなくても、将来のために話を聞いておきたい」 という段階のご相談も歓迎しています。
小児矯正は、顎が成長する時期だからこそできる治療です。 歯を無理に動かすのではなく、「歯が並ぶ土台づくり」をしていくイメージに近いかもしれません。
たとえば、次のようなケースでは、小児矯正での改善が期待できます。
もちろん、すべてのお子さんに同じ治療が合うわけではありません。
むらつ歯科クリニックでは、歯並びだけでなく「顎の成長」「お口周りのクセ」「生活習慣」まで含めて確認し、小児矯正が向いているかどうかを丁寧にお伝えしています。
「うちの子の場合はどうなのかな？」と気になったら、
一度お口の状態を一緒にチェックしてみましょう。
歯をきれいに並べていくという目的は大人の矯正と同じですが、小児矯正は「成長期ならでは」の特徴があります。
大人の矯正が「今ある顎・歯並びの中で歯を整える治療」だとすると、
小児矯正は「これからの顎の成長を利用して、将来の歯並びとかみ合わせを育てていく治療」だとイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。
子どもの成長期は、
つまり、小児矯正では、顎の成長の向きやバランスを整え、歯がきちんと並ぶためのスペースを確保しやすくすることで、その結果として将来の歯並びやかみ合わせにかかる負担を減らしていく「準備」の意味合いが大きくなります。
「今、無理に全部を仕上げる」のではなく、大人の矯正が必要になったとしても、できるだけ負担を軽くしてあげるための一歩です。
小児矯正には、良い面と気をつけたい面の両方があります。 親御さんに知っておいていただきたいポイントを、分かりやすくまとめます。
将来の矯正の負担を減らせる可能性がある
顎の成長を利用して「歯が並びやすい土台」を整えることで、 抜歯の可能性を下げられたり、治療期間が短くなったりすることがあります。
噛む・話す・呼吸など“機能面”にも良い影響が期待できる
口呼吸や舌のクセ、片側だけで噛む習慣などを一緒に整えることで、 歯並びだけでなく、お口全体の働きが安定しやすくなります。
コンプレックスを早めに軽くしてあげられる
歯並びを気にして笑顔を作りにくくなってしまう前に、 少しずつ整えてあげられるのも、成長期ならではの良さです。
お子さん自身の協力がとても大切
小児矯正では、マウスピースなど「取り外し式の装置」を使うことが多くなります。
決められた時間きちんと使えないと、どうしても効果が出にくくなってしまいます。
成長に合わせて経過を診ていくため、期間が長くなることがある
数ヶ月〜数年単位でお口の状態を見守る必要があり、通院やご家族のサポートも大切になります。
状態によっては、大人の矯正（2期治療）が必要になることもある
小児矯正は、あくまで「将来の歯並び・かみ合わせの土台づくり」の段階です。
永久歯が生えそろったあと、歯並びやかみ合わせの状態によっては、
インビザラインやワイヤー矯正といった二期治療を追加した方が良いケースもあります。
「もう矯正を始めた方がいいのかな…」
「それとも、もう少し様子を見ていても大丈夫？」
お子さんの歯並びについて、この“タイミング”で迷われている親御さんはとても多いです。
小児矯正には「〇歳になったら必ず始める」という決まった年齢はなく、歯の生え方や顎の成長スピード、お口のクセによってもベストな時期は変わってきます。
むらつ歯科クリニックでは、
「気になり出したときが、一度チェックしておく目安」と考えています。
学校検診のお知らせで「歯列・咬合について歯科受診をおすすめします」と書かれていたり、以前より前歯のデコボコや出っ歯、受け口などが「少しずつ強くなってきたかな」と感じる、口呼吸などが1〜2年と長い期間続いているなどに当てはまるからといって、「すぐに矯正を始めなければならない」というわけではありません。
まずは現在の状況を正確に把握するためにも遠慮なくご相談ください。
「生まれつきだから仕方ないのかな」と思われる方も多いのですが、
お子さんの歯並びは遺伝だけで決まるものではありません。
日々の「クセ」や「習慣」が、顎の成長や歯の並び方に影響していることがよくあります。
50代以降は、お口の中の変化がじわじわと積み重なりやすい時期でもあり、歯並びやかみ合わせの乱れが、次のようなトラブルにつながることがあります。
デコボコした歯並びは歯ブラシが当たりにくく、磨き残しが増えやすいため、むし歯や歯茎の炎症のリスクが高まります。
前歯でうまく噛み切れなかったり、奥歯ばかりを使う噛み方がクセになると、食事の偏りや消化への負担にもつながることがあります。
受け口や片側噛みが続くと、下顎が前に出たり、お顔の左右差が目立ってくることがあります。
舌の位置や歯並びが原因で、特定の音が発音しにくくなったり、口呼吸が続いて風邪をひきやすくなることもあります。
もちろん、すべてのお子さんで同じような経過になるわけではありませんが、 「クセ＋歯並び」を早めにチェックしておくことで、防げるトラブルも多くあります。
むらつ歯科クリニックでは、
「今の歯並び」だけでなく「これからの成長」もふまえて長く付き合っていける小児矯正を大切にしています。
1期治療ではプレオルソというマウスピース型の装置を中心に、
必要に応じて将来はインビザラインやワイヤー矯正などの2期治療へとつなげていく──。
お子さんとご家族が、無理なく続けていける流れを意識した治療を行っています。
当院の小児矯正（1期治療）では、プレオルソというマウスピース型矯正装置を中心に使用しています。
プレオルソには、次のような特徴があります。
学校やお友達との時間には外しておけるため、 「目立つ装置が心配」「体育や習い事に支障がないか不安」というお子さん・親御さんにも取り入れやすい矯正方法です。 一方で、プレオルソは「装置を決まった時間、きちんと使うこと」が非常に大切です。
むらつ歯科クリニックでは、お子さんの性格や生活リズム、学校や塾、習い事のスケジュールなどをお伺いしながら、無理のない装着時間の目標を一緒に決めていきます。
小児矯正では、見た目の歯並びだけで判断してしまうと、本当に必要なタイミングや治療内容を見誤ってしまうことがあります。
むらつ歯科クリニックでは、上下のかみ合わせのバランスや顎の成長の方向・量、口元のバランス（横顔のライン）、口の開け方や舌の位置、唇の力のかかり方といった点を総合的に確認し、今のお子さんにとって本当に必要な治療かどうかを診断していきます。
そのうえで、
などを整理し、メリット・デメリットも含めてお話しします。
「とりあえず矯正を始める」のではなく、 お子さんの成長まで見通したうえで、必要な治療を必要なタイミングで ご提案することを心がけています。
当院の小児矯正（1期治療）では、プレオルソというマウスピース型矯正装置を中心に使用しています。
小児矯正（1期治療）は、顎の成長やかみ合わせの「土台」を整える段階の治療であり、これだけで一生分の矯正が必ず完了するというものではありません。多くのお子さんでは、まず1期治療で顎の成長やお口のクセを整え、その後、永久歯がほぼ生えそろったタイミングで、必要に応じて2期治療を検討していく、という二段階で考えていきます。
むらつ歯科クリニックでは、2期治療として、マウスピースで歯を細かく動かすインビザライン矯正をご用意しています。1期治療の経過を見ながら、歯が並ぶスペースがどこまで確保できたか、かみ合わせのバランスがどの程度整ったか、口呼吸や舌のクセがどこまで改善したかといった点を確認し、そのうえで2期治療が本当に必要かどうか、必要な場合はどの方法が向いているかをご相談していきます。
1期から2期まで一貫して経過を追いながら診ていける体制を整えていますので、「今はプレオルソから始めて、将来的にはインビザラインも視野に入れて相談したい」といったご希望も、どうぞ安心してお聞かせください。
「相談に行ったら、そのまま矯正が始まってしまうのでは…」
そんな不安から、一歩を踏み出せない親御さんも少なくありません。
むらつ歯科クリニックでは、まずお話をしっかりお伺いしたうえで、
本当に必要かどうか、どのタイミングが良いのかを一緒に考えるスタイルを大切にしています。
ここでは、小児矯正（プレオルソ）を行う場合のおおまかな流れをご紹介します。
はじめに、お子さんと一緒にご来院いただき、今気になっていることをお聞かせください。
お口の中を拝見しながら、現在の歯並び・かみ合わせの状態をわかりやすくご説明します。
この時点で、すぐに詳しい検査をした方がよいのか、それともまだ様子を見ながらタイミングを待てるのかといった方向性もお伝えします。
初診相談の段階で、矯正治療を無理に勧めることはありませんので、どうぞ安心してお話しください。
小児矯正が必要と考えられる場合には、より詳しい検査をご案内します。
これらの資料をもとに、今の歯並びと顎の成長の状態、将来どのような歯並び・かみ合わせになりやすいか、小児矯正（プレオルソ）でどのような改善が期待できるかを整理し、図や模型も使いながらご説明します。
そのうえで、プレオルソを使った1期治療を始めるかどうか、始める場合の期間の目安や通院の頻度、将来的に2期治療（インビザラインやワイヤー矯正）が必要になりそうかどうかを一緒に確認していきます。
治療をスタートする場合は、プレオルソをお渡しし、正しい装着方法やつけ外しのコツ、1日あたりの装着時間の目安、装置の洗い方や保管の仕方を、お子さんにもわかるように丁寧にお話しします。
プレオルソは、主に「夜間＋ご自宅での決められた時間」に使う装置です。
むらつ歯科クリニックでは、お子さんの生活リズムや性格、習い事の状況に合わせて、「この時間帯なら続けやすそう」という具体的な使い方や、ご家族でどのように声かけをしていくと良いかまで一緒に相談しながら決めていきます。
「きちんと使えるか心配」という場合も遠慮なくお話しください。
治療が始まったあとは、通常1〜2か月に1回程度の通院で、
を確認していきます。
その都度、装置の状態を調整したり、
ご自宅で気をつけていただきたいポイントをお伝えしたりしながら、少しずつ改善を目指します。
治療の途中でも、成長のペースや永久歯の生え方、ご家族のご希望に合わせて、治療方針を見直すことがあります。
小児矯正は、スタートして終わりではなく、
お子さんの成長に寄り添いながら、一緒にゴールを目指していく治療です。
「このペースで大丈夫かな？」「学校生活と両立できているかな？」など、
気になることがあれば、その都度ご相談ください。
無理のない形で続けていけるよう、しっかりサポートしていきます。
小児矯正を検討されるときに、やはり気になるのが「どのくらい費用がかかるのか」「治療はどのくらいの期間続くのか」という点だと思います。
| 小児矯正（プレオルソ） 基本施術料 | 550,000円(税込) |
|---|
小児矯正（一期治療）は、「これだけで一生分の矯正治療が必ず完了する」というものではありません。
お口の状態によっては、永久歯が生えそろったあとにインビザライン矯正（マウスピース矯正）やワイヤー矯正といった二期治療が必要になることもあります。
二期治療の費用は、選択される治療法や歯並びの状態、必要な治療範囲によって変わります。
詳しい費用については、それぞれでご案内しておりますので、あわせてご覧ください。
ここでは、ご相談に来られる親御さんから、よくいただくご質問にお答えします。
プレオルソのようなマウスピース型の装置は、
ワイヤー矯正に比べると、強い痛みが出にくい装置です。
装着し始めの数日から1週間ほどは、歯が動き始めることによる軽い違和感や、お口の中で装置が触れることによる違和感を訴えるお子さんもいらっしゃいますが、多くは徐々に慣れていきます。
また、基本的に就寝時とご自宅での装着が中心で、学校や外出時は外しておけるため、これも大きな安心材料になるかと思います。
体育・給食・部活・習い事など、学校生活に大きな支障が出ないように、
お子さんの生活リズムを伺いながら装着時間の相談をしていきますので、
気になる予定があれば事前に教えてください。
お子さんの矯正で、多くの親御さんが一番心配されるポイントかもしれません。
プレオルソは「取り外し式」の装置ですので、
決められた時間きちんと使えるかどうかが、治療の結果にも大きく関わります。
むらつ歯科クリニックでは、
などをお聞きしたうえで、現実的に続けやすい装着時間の目標を一緒に決めていきます。
通院のたびに、実際の装着状況やご家庭で困っていることを確認しながら、必要に応じて装着時間や声かけの方法を調整していきますので、「完璧にできないとダメ」と思い込みすぎずに、一緒に取り組んでいければと思います。