受け口｜博多で矯正歯科なら「むらつ歯科クリニック」

受け口を改善するためには、上下の前歯のかみ合わせを整えることが重要です。
矯正装置（ワイヤー矯正やマウスピース型矯正装置）を使って、少しずつ弱い力を加え、歯とその周りの骨を理想的な位置へ整えていきます。
また、前歯だけでなく、奥歯のかみ合わせも調整することで、噛む力のバランスを整え、歯や顎関節にかかる負担を減らします。
治療方法は、歯の傾きや骨格の影響、顎の動きの癖を考慮して、ワイヤー矯正やマウスピース型矯正装置を使い分け、必要に応じて補助装置も組み合わせます。このように、矯正治療は「前歯のかみ合わせ」「奥歯の調整」「顎の動き」のバランスを整えることで、見た目と機能を両方改善していきます。

ワイヤー矯正（マルチブラケット矯正）は、歯の動きを細かくコントロールできるため歯の位置が原因となる受け口や、軽度〜中等度の骨格性受け口に適しています。
この治療法では、矯正装置を使って歯を少しずつ理想的な位置に移動させることで、歯並びやかみ合わせを改善します。
骨格性の問題が軽度であれば、ワイヤー矯正だけでも十分に改善できます。しかし、骨格性の受け口が進行していたり、顎の骨に大きな影響がある場合には、外科手術と併用する必要があることもあります。

受け口の治療で、抜歯が必要かどうかは重要なポイントです。歯列にスペースが十分にある場合は、非抜歯で矯正治療を進めることができますが、スペースが足りない場合は、抜歯をして歯の位置を調整することがあります。
また、アンカースクリュー（TAD）は、矯正治療をより効率的に進めるために使われます。TADは矯正中に歯の位置を動かすための強力な固定源となり、治療を安定させ、必要な力を安定的に与えることができます。特に、歯を後ろに移動させる場合や、非抜歯で治療を進める際に役立ちます。

ワイヤー矯正による受け口治療には、約1年〜2年の治療期間が必要です。
治療期間は、受け口の程度や歯並びの状態、患者さんの年齢によって異なります。
通院頻度は、治療の初期段階では4〜6週ごとに調整を行いますが、治療が進むにつれて通院間隔が長くなることがあります。
治療装置には、表側矯正（メタルブラケットやセラミックブラケット）や裏側矯正（舌側矯正）、などがあります。患者さんのライフスタイルや治療のニーズに応じて、最適な治療方法を選ぶことができます。
治療中は食事や歯磨きに気を付ける必要がありますが、ワイヤー矯正は細かい調整が可能で、効果も高い治療法です。

インビザラインは、特に軽度〜中等度の受け口に適しています。
歯の位置や傾きが原因となっている歯槽性受け口や、成長段階で調整が可能な骨格性受け口にも効果的です。インビザラインの大きな特徴は、装置が透明で目立たず、食事や歯磨きの際に取り外せる点です。
そのため、治療中も自然な見た目を保ちやすく、外見的な影響を最小限に抑えることができます。また、痛みが少なく、調整も簡単なので、快適に治療を続けられます。

インビザラインでは、歯の動きを精密にコントロールするために、アタッチメント（歯に取り付ける小さな突起物）を使うことがあります。
このアタッチメントを使用することで、歯の傾きや回転などの微調整が可能になります。
また、歯を移動させるためのスペースが足りない場合などに、抜歯を併用することがあります。インビザラインでも抜歯を含む治療は可能なので、患者さんの要望に沿った計画を提案いたします。

インビザラインは、軽度〜中等度の受け口に最適な治療法ですが、重度の受け口や骨格性の強い問題がある場合には、インビザラインのみでは十分な効果を得られないことがあります。
この場合、ワイヤー矯正や外科手術との併用が必要となることがあります。
また、インビザラインを使用する際は、装置の装着時間（1日20時間前後）を守ることが大切です。